運動器疾患は長期にわたる強い苦痛と不自由の最大の原因である、というわけで2000年から2010年までの10年間を「運動器の10年」とし、運動器疾患の予防や治療に努めましょう、というのが、この世界運動の概略。
 ことは運動器の啓蒙活動ですから、整形外科医である当院院長のコアラ先生も無縁ではありません。この日は病院を代診にして、参加。絶対参加。あ、いや実を申せば今回コアラ先生、なにかの発表があるわけじゃなし、そんなにはりきらないでも……って雰囲気なのですが、なぜかこうしたイベントが好きなコアラ先生、言い出したら止まりません、止められません(笑)。
 市民会館では、山口大学整形外科教授・河合伸也先生から「運動器の10年」に関する活動報告を経て、パネルディスカッションへ。テーマは「スポーツと健康」。司会は、整形外科に関して多くの著作を出版し、東北大にその人ありと言われる整形外科教授・国分正一先生。パネリストは4名いらっしゃいまして、そのうちのひとりはコアラ先生とも大変親しい、仙台整形外科病院院長・佐藤哲朗先生なのでした。
 以前、当サイトでリポートした日本ペインクリニック学会の折りには、コアラ先生と共に「スポーツ選手の痛みへの対処法」というテーマで、講演をされてます。哲朗先生は非常にわかりやすい講演をされる方でして、一般の聴講者が多いこうした講演ではことにその爽やかな弁舌が生きてくるわけです。
 ちなみにこの日は、市民会館での講演が終了した後、参加者らによって定禅寺通り→晩翠通り→元鍛冶公園というルートで街頭パレードも行われました。医療関係者の方々が多いだけに、なんと申しますか、ある意味大変静かなパレードでしたなぁ。あまりこう「○○値上げ反対〜!」とか「給料上げろ〜」といったシュピレヒコール的な叫びはありませんし、淡々とみなさん歩いてます。なんとも和やかなパレードです。しかし考えてみれば、別になにかの抗議デモってわけではないからこれでもいいのでしょう。
 パレードをごらんになった方々が、これを機に、運動器疾患に関して少しでも興味を持っていただければと思います。
運動器の10年に関して、詳しい紹介をしているサイトも下記に紹介しておきますのでぜひクリックしてみてください。

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パネルディスカッション「スポーツと健康」
司会
・国分正一 東北大学整形外科教授
パネリスト
・澤木啓祐 順天堂大学スポーツ科学科教授
・長谷川三枝子 日本リウマチ友の会理事長
・豊田美代子 変形性股関節症友の会・のぞみ会東北支部前理事長
・佐藤哲朗 仙台整形外科病院院長
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「運動器の10年」日本委員会事務局

http://www.bjdjapan.org/

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