■マルホ映像ライブラリー■


◇マルホ映像ライブラリー No.104
◇題名:整形外科外来における神経ブロック療法
◇監修:佐々木整形外科麻酔科クリニック 佐々木信之


 神経ブロックとは、皮膚から直接神経近傍、あるいは神経内に針を刺入し、局所麻酔薬や神経破壊薬を注入して神経伝達機構に発症している痛みの連鎖を一次的、あるいは長期にわたり遮断する治療法である。神経ブロックが生体にもたらす主たる効果は、知覚神経における痛みの伝達を遮断するのみでなく、運動神経や交感神経にも働き、その原因である痛みの悪循環を治癒的に断ち切るところにある。


 施行するブロックには、各々に予測される合併症と危険性があるので、これらに対して十分なインフォームドコンセントを図ることは当然のことだが、神経ブロックの施行にあたって、医療者にはリスクマネジメントが強く求められる。安全対策の基本として合併症の発生を最小限に留めること、合併症が生じた際を想定し、その対策に万全を期すことが大切である。





 ここでは整形外科領域の疼痛患者さんに用いている星状神経節ブロック、腰部硬膜外ブロック、仙骨硬膜外ブロック、トリガーポイント注射についての実際を紹介する。

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佐々木整形外科麻酔科クリニック
佐々木信之

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